資料保存チーム報告:目録作成ボランティアの声⑩
沿革のページでも紹介されておりますが、セックスミュージアム設立準備委員会ではこれまでに数回本の寄贈を受けています。
それに伴い、受贈した資料の目録作成を進めております。この目録作成に当たっては、大学生ボランティアのみなさんと進めています。そこで、目録作成に参加したボランティアの皆さんの声を紹介しています。今回はその第十回目。作成作業の感想と今後に向けた改善点を書いてくださいました!
■BG=ビジネスガールということば
最近参加された方が作成した雑誌の目録の最終チェックを行いました。
ヨレやスレといった古本の汚損状態を表す言葉について知らなかったため、イロタカさんに仕様書の方に追記していただきました。
前回の反省を生かし、今回は淡々と作業をするのではなく、雑誌もじっくり読みながら作業する様に意識しました。その結果、作業はあまり進まなかったように思いますが、興味深い言説を多数見つけることができて、とても充実した時間を過ごせたなと思います。
特に、BG(ビジネスガール)という当時の働く女性を指していた言葉に興味を持ちました。BGは現在ではあまり馴染みのない言葉ですが、ゼミの先生によると、BGは英語圏では娼婦を指す言葉であるため、日本でも徐々に使われなくなったようです。
近隣の工事の音も少し大きかったのですが、穏やかに作業できました。
■整形の萌芽・1960年代
今回扱った雑誌だけでも横田マリ子という銀座ルポのホステスでヌードモデル(?)の方が何度も出てきて、ある雑誌には22歳とあったのですが、その数年後の1975年の漫画アイドルではそれよりも若い19歳となっていて今の時代では考えられないなぁと面白かったです。また、ボーイフレンドが10人、とありイロタカさん(本委員会代表)とこれについてお話ししたのですが1970年代当時はセフレやソフレなどの概念がなかったのでもしかしたらお客さんのこともボーイフレンドに含んでいたのかなと思い面白かったです。
1960年台の実話特報には、既に鼻や胸、性器の整形の広告が載っていてこんな昔から整形の技術があったのかと驚きました。しかもその整形を扱っている会社が地方にも支部を持っていたので、かなり儲かっていたのかもしれないと思いました。しかしビフォーアフターの写真ではあまり変化を感じられなかったのでまだまだ整形のスタート地点だったのだなと感じました。
今回イロタカさん(本委員会代表)がチェックのための資料を作ってくださいました。久々の活動だったこともあり私はグループラインのノート(目録作成チームではグループラインで目録作成の際の注意事項などを共有しています)に載っている注意事項と二重で使用しました!慣れてきたらその資料だけで進められたら効率が上がると感じました。
