第15回アジア・オセアニア性科学会カンファレンス ②テストステロン

アジア・オセアニア性科学会のカンファレンスで必ず議論が沸騰した話題があります。

それはテストステロンに関するもの。

テストステロンは男性ホルモンの一種で、胎内での外性器形成、および思春期における二次性徴の発現を引き起こします。男性の場合、95%は睾丸から分泌されますが、女性も卵巣や副腎から男性の5-10%程度分泌されます。

私は今回、男性の性が気になったので、男性の更年期障害や機能不全の講演を聞きに行ったのですが、そこで万能の神のように語られたのがこのテストステロンです。
テストステロンを投与すれば更年期障害による毛の悩みも勃起不全も解消!筋肉もつくしやる気もみなぎって最高!という感じ。

結局どの発表を見ても大体テストステロンだったのですが、それゆえそれぞれにテストステロンに対する強い思いがあるようで、発表者が話している最中でもガンガン会場から質問、というか意見が飛んできます。そうして毎度議論が沸騰。発表者も意見するのもインド人男性で、インド英語がどんどん早口になっていきます(そしてついていけなくなる私)。

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後から日本人の参加者に聞いたところ、アジア地域というのは泌尿器科の医師の参加が多いらしく、男性の性機能関係の発表になると泌尿器科の男性医師が会場の前方に陣取るというのはよくある光景とのこと

こんなに熱く男性ホルモンが語られていたのかと胸が熱くなるような、男性の中の女性ホルモンの方が私は気になるような、自分とは関係なかった世界に踏み込んだ不思議さを感じる経験でした。